2023年12月2日(土)に12時30分から13時50分まで、北海道大学医学部 中研究棟 3-1共通セミナー室で、大学生・大学院生を対象に、「医療、AI、倫理」をテーマとした座談会を開催しました。
座談会には10名の方々にご参加いただきました。座談会は、講師の平田健司准教授によるレクチャーから始まりました。医療AIを学ぶ上で倫理を勉強する必要性、医療と倫理的な選択の重要性や、演繹法と帰納法の基本的な概念についての解説が行われました。
その後、参加者は3つのグループに分かれ、それぞれ「臓器移植」、「医療AIと個人情報」および「医療AIと責任」についてディスカッションを行いました。予定されていた時間を過ぎても熱心な話し合いが継続されるほどの盛り上がりを見せました。
グループディスカッションの後には、全体セッションとしてグループ内で話し合われたポイントについて各グループが発表を行い、参加者全員と共有をしました。発表内容に対して参加者からは多くの質問があげられ、活発な意見交換が行われました。
全体セッションの後には、オブザーバーとして参加した3名の教員(小笠原克彦教授、中谷純特任教授、吉村高明助教)による講評および解説が行われました。教員からは知識と経験に基づいたコメントや、学会発表から得られた最新の知識などが共有されました。
本座談会は、実践的な観点から医療、AIと倫理に関して自分で考え、考えたことを言語化し、他人の考えを理解するトレーニングとして有意義であっただけでなく、学生同士が人脈を広げる良い機会となりました。
CLAPでは、今後も学生同士が積極的にコミュニケーションを図り、ネットワーキングを行える場を提供し、将来の医療AI研究が進歩しやすいシステムづくりを推進していきます。