CLAP – プログラム概要

プログラム概要


「最先端のAI研究開発人材」を養成し、地域医療の維持と日本の将来の発展に貢献する

我が国は少子/高齢化社会、医療者の偏在、働き方改革など多くの医療課題が山積みになっています。
北海道では特にそれらの医療課題が顕著で、日本の縮図、あるいは課題先進地とも言えます。
そのため、必要とされるAIXイノベーションを効率よく推進しながら人材養成を進め、養成された人材を中心に日本の国情に合わせた医療AIX政策をリードする先行研究を生み出し続ける必要があります。

それらに立ち向かうため、北海道大学では、令和3年度から高度な医療AI教育プログラム、医療AI開発者養成プログラム (CLAP: Clinical AI Human Resources Development Program)を立ち上げ、
「地域ならではの様々な医療課題を取り上げ、AIによる課題解決を行える人材を広く養成すること」を達成目標に掲げています。

本プログラムは医療AIにおける重点6領域(ゲノム医療、画像診断支援、診断・治療支援、医薬品開発、介護・認知症、手術支援)を網羅する講義を開講し、座学の講義に加えてハンズオンセミナー・実習も行い、全般的なAI基礎教育やAI数理の基礎、プログラミングの基礎に加えて、各医療分野におけるAI開発の概要、現状及び今後の展望を理解してもらい、実践的な医療AI研究を主導できる人材を目指して教育を行っています。

本プロジェクトでは、北海道大学大学院医学院博士課程学生向けの4年間の博士課程、およびそれ以外の方向け(社会人含め)の1年間のインテンシブコースでの教育を通じて、地域の課題抽出から要素技術の開発、実装開発や性能評価、そして実用化までの一気通貫の開発を行うことが可能な人材を育成いたします。
さらに令和7年度により、社会人向けの医療AI教育に特化し、従来の社会人向けの教育をインテンシブコースから剥離し、新規のリカレント教育コースを編成し開講しております。また、医療AIの人材育成の初期教育も展開し、学部生の段階で医療AIに接する機会を提供し、概略・基礎を知ってもらうことを目的として、北海道大学全学部の2年次以上の学生を対象に、専門横断科目「医療AI概論」も開講しております。

北海道大学ヘルスケアAIXイノベーションセンターが中心で、協力校と連携し、さらに研究機関、民間企業、自治体など多様性に富んだパートナーと連携して本プログラムを推進しています。

            


イェール大学
大阪公立大学
慶應義塾大学
佐賀大学
台北医学大学
東北大学
ペンシルベニア大学

太田総合太田西ノ内病院
国立がん研究センター東病院
札幌柏葉会病院
函館五稜郭病院


株式会社 iMed Technologies
アステラス製薬株式会社
医療AI推進機構株式会社
キヤノンITSメディカル株式会社
シーメンスヘルスケア株式会社
GEヘルスケア・ジャパン株式会社
株式会社ジェイマックシステム
株式会社Splink
第一三共株式会社
中外製薬株式会社
株式会社Xcoo
株式会社フィリップス・ジャパン


富⼠フイルム富⼭化学株式会社
富⼠フイルム株式会社
プラスマン合同株式会社

公益財団法人東京財団
NPO法⼈メディカルイメージラボ


地域ならではの豊富な医療課題を取り上げ、AIによる課題解決を行える人材を広く養成する

現在、保健医療分野においてはAI 研究開発を主導する実践的人材が不足しています。
プログラミングが好きな医者やデータ処理が好きな技師・看護師など、個々に自身の医療業務にAI を活用している医療者は散見されますが、それを体系的に育成するシステムは国内には普及していません。
北海道は医療課題先進地であり、豊富な医療課題をAI 研究開発によって実践的に解決できる人材を養成します。
本プロジェクト(CLAP)で養成された人材は医療機関内、在宅医療、ビジネス、行政等の公益性が重視される公衆衛生など、いずれのシチュエーションにおいても大きな活躍が期待されます。


地域の医療課題からグローバルな課題解決に挑む人材の育成

広大な医療圏、限られた医療資源、高齢化など。
国内の地域医療課題は、実はグローバルな課題です。