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第28回 Hokkaido University-Seoul National University Joint Symposium Breakout Session を開催しました

2025年11月18日、雪が舞う札幌の北海道大学医学部百年記念館にて、第28回 Hokkaido University-Seoul National University Joint Symposium Breakout Session を開催しました。本シンポジウムは、北海道大学(HU)と ソウル大学校(SNU)の間で長年続く学術交流事業です。画像診断学教室として2023年度から Breakout Session を主催しており、今年度で3回目となりました。今回は札幌での開催となり、ハイブリッド形式で実施されました。本イベントには、現地29名、オンライン29名が参加し、両大学の教員・大学院生によって、多岐にわたる分野で活発な意見交換が行われました。

さらに、2025年10月より採択された AMED プロジェクト PRISM-HU(Platform for Research Innovation and Support in Medicine – Hokkaido University)の主任研究員(PI)もSession 2(核医学)にディスカッサントとして参加し、より科学的で深い議論が行われました。

本年度のテーマは

「Academic Innovation and Societal Engagement: Advancing Research and Education through Collaboration with Society and Industry」であり、研究成果を社会・産業へとつなげる視点を強調したプログラム構成としました。

分科会のプログラム

Session 1(MRI領域)

筋骨格系イメージング、パーキンソン病に関する新規MRI指標、ALSモデルを用いたグリンパティックシステムの研究など、MRI技術と神経科学研究の最前線が紹介されました。

Session 2(核医学)

PET画像の高解像度化、確率モデルによる核医学画像解析、認知症研究に向けた tau PET、Theranosticsの最新動向など、核医学分野の幅広い研究成果が共有されました。

PRISM-HU の主任研究員(医学研究院 腫瘍病理学教室 小田義崇先生)が討論に加わったことで、議論がさらに充実しました。

Session 3(医療AIの実装)

歩行動画でフレイルを評価するAIの多施設臨床研究や、医療AI導入の機会と課題について意見交換が行われました。

Session 4(AI教育)

北海道大学における医療AI教育プログラム「CLAP」の紹介や、核医学からAI領域へと研究を展開するキャリアパスが示され、医療AI教育の将来像について議論が深まりました。

今回のシンポジウムは、札幌での初めての現地開催となり、ソウル大学校と北海道大学の研究者間の連携が更に強まるものとなりました。また、今後の共同研究や教育連携の発展が期待される、非常に意義深い機会となりました。

今後も一層の交流を進め、国際的な学術基盤のさらなる発展に寄与してまいります。